有限会社 佐々光工業 代表の佐々木 光です。

鳶職とは?のブログにて危険が伴うことをお話させて頂きました。
ご存じの方も多いと思います。

では、安全帯を装着していれば安全なのか?
はたまた、靴や手袋に滑り止めがあれば安全なのか?
もちろん、大事なことのひとつです。

しかし、装備品に頼ることで全てが解決するという思考を持つことは非常に危ないことなのです。
※そのような考え方をされてる職人は少ないとは思いますが念のため強調させていただきました

これまでは鳶職についてとそれに付随する仕事内容や工具についてお話させて頂きましたが今回は現場における無事故・無災害を実現するための取り組みをご紹介したいと思います。

「安全第一」、当たり前のように使われているが、作業する以上に難しいことなのである

「安全第一」、当たり前のように使われているが、作業する以上に難しいことなのである

労働安全衛生法に則り、安全教育を実施する

これから鳶職に従事する、現場に入場する作業者に必ず行われる教育です。
現場の状況やこれからの作業内容、危険箇所の連携などのカリキュラムがあります。

一般的な取り組み

■作業着、保護具を正しく身につける
ヘルメットが緩んでる、作業着がボロボロなど作業に似つかわしくないのはもちろん、安全意識の低い作業者のレッテルを貼られる可能性があります。

■安全指示を守る
危険な作業は複数人で協力する、作業内容で気をつける点があれば指示に従うなど、いずれ指示する側に回ることを考えて遵守しましょう。

■思い込みや指示のない作業は行わない
作業はチームプレイです。
良かれと思ったことが後々で手戻りが発生した、危険にさらしてしまったと言うことがないように、都度確認しましょう。

作業する上での取り組み

■手順の確認
当然のことですが、作業には手順があります。
どのような手順で、どのように作業を行うかをきっちり覚えましょう。

また、「なぜこの作業を行うのか」理解することも大事です。

■資格が必要な作業
とある作業には資格がいる、といった場合は有資格者が作業を行います。
勝手に作業をした場合は法律違反になり、ひいては会社や作業者の信頼問題にかかかわるため、覚えておきましょう。

■立入禁止エリアや危険区域にむやみに入らない
作業する場合は許可と報告が必要です。

常に危険な作業を行っているという「意識」を持つ

例えば、足場の高さが2メートルそこそこの高さだとして、「これぐらいの高さなら・・・」と思うこともあるかも知れません。
しかし、これが命取りになることがあります。
落下して打ちどころが悪ければ高さは関係ありません。
ご自身の怪我のみならず、他人を巻き込んだら・・・

道具はベルトで固定し、落ちることはないが、取り出して手が滑って落としたら・・・

自然災害と違い、全てのシチュエーションにおいて対策することができます。
事前の危険性とそれに伴う安全への意識を持つことで未然に防げます。

まとめ

無事故・無災害を起こさない安全への「意識」を持つことは当たり前のことでありますが、初心者でもベテランでも常に持ち続けることは至難の業です。
作業を一所懸命に行うのは当たり前ですが、そこに気を取られて忘れてしまうこともしばしば。

「意識」を持つためには、事前に共有する必要があります。
そうすれば、作業に入っても「気を付けよう」という気持ちが芽生えます。

弊社では無事故・無災害を目指して邁進してまいりますので、よろしくお願いいたします。